日本の多くの女性が一年中乾燥肌に悩んでいます。
夏には室内でエアコンを使い、冬は空気中の水分が少ないために肌はとても乾燥しやすい環境
です。
乾燥肌になってしまうと、肌がゴワゴワとしてしまい、メイクのノリも悪くなりますよね。
また乾燥している肌はとても刺激に弱い状態ですから、肌荒れを引き起こし、日頃使っている
スキンケアができなくなってしまうかもしれません。
実は乾燥肌は外側から保湿するだけではなく、肌を内側から整えるケアをする必要があります。
この記事では乾燥肌の原因とぴったりのスキンケアまでご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
乾燥肌の原因について
乾燥肌の原因は角質層の乱れです。
角質層とは肌の一番表面にあり、厚さは0.02mmほどの層です。
とても薄い層ですが、肌の水分蒸発を防ぎ、外部刺激から守るために重要なはたらきを
してくれています。
角質層が乱れると肌のバリア機能が低下し、キメが平坦になってしまったり、肌のくすみにも
つながってしまうのです。
角質層の乱れは主に2つの原因で起こります。
- 紫外線による刺激
- ターンオーバーの乱れ
紫外線による刺激
紫外線は春や夏だけではなく、一年中肌に降り注いでいます。
曇りの日や屋内の窓際にいる時にも影響があるので、気づかないうちに紫外線を浴びている
という方も多いかもしれません。
紫外線を繰り返し浴びると、身体は肌を守るために角質細胞を増やして角質層を厚くします。
角質層が厚くなると外部刺激から肌を守りやすくなるのですが、肌がゴワゴワになって
硬くなってしまいがちです。古い角質を残すことになるので、肌表面の状態も決していいとは
言えません。
また紫外線は角質層に直接ダメージを与えてしまいます。
日にあたると日焼けをするというのは多くの方がご存知だと思いますが、実は日焼けは肌に
炎症が起こっている状態です。紫外線による炎症は肌のバリア機能やうるおいを守る機能を低下させてしまうため、結果的に乾燥肌を引き起こしてしまう可能性があります。
ターンオーバーの乱れ
新しい肌が生まれてくるターンオーバーが乱れると、角質層のバリア機能が落ちてしまいます。
角質層は角質細胞という細胞の間を細胞間脂質と天然保湿因子(NMF)と呼ばれる成分がつなぐ
ことによって肌の内部を守っています。
角質細胞は古くなると自然とはがれ落ち、下から新しい細胞が表面になることを繰り返して
肌は健康に保たれます。
しかしターンオーバーの周期が乱れると、不要な角質細胞がうまく剥がれず、肌の表面に残ったまま乾燥してしまいます。乾燥して白い粉がふいたような肌は、この古い角質細胞が
付着している状態です。
また、ターンオーバーの乱れによって角質細胞の間を埋めている細胞間脂質や天然保湿因子(NMF)も少なくなります。
これらの成分が減ると角質細胞の間を十分に埋めることができないため、肌表面に隙間が
できます。その結果、外部からの刺激を受けやすく、また内部から水分が逃げやすいという
とてもコンディションの悪い状態になってしまうのです。
乾燥肌に必要なスキンケア
乾燥肌になる原因を取りのぞき、肌のうるおいをキープするためには適切なスキンケアをする
必要があります。角質層は肌の表面のため、スキンケアの効果がとても出やすいです。
だからこそ毎日のスキンケアを正しく行って、常にうるおいのある肌を目指しましょう。
乾燥肌対策のために毎日のスキンケアで抑えたいポイントを3つご紹介します。
①紫外線対策をきちんと行う
日差しの強い日だけではなく、紫外線対策は一年中行うべきスキンケアです。
主に以下のような方法があります。
- 日焼け止めを塗る
- 帽子や日傘を活用する
- 直射日光に当たらないように屋外では影を選んで過ごす
日焼け止めを選ぶ目安ですが、日に焼けて炎症が起きてしまうのを防ぐにはSPFの数値に
注目する必要があります。
SPFは1~50の数値で表され、数値が大きいほど紫外線を防止する効果が高いです。
日本の場合、日常生活を送るだけであればSPF20でも十分にダメージを防げるとされています。炎天下で長時間過ごす予定がある日はSPFがより高いものを選ぶなど、シーンに合わせて
使い分けましょう。
②刺激を与えないクレンジングや洗顔
角質層はとても薄い層ですから、ゴシゴシ擦ったりする過度な刺激は禁物です。
肌に刺激にならない成分のスキンケア用品を選び、適切に洗浄することが大切です。
クレンジングや洗顔料を選ぶ時は、汚れの落ちやすさや泡立ちの良さ、洗い流しやすさといった使い心地にも気をつけるようにしましょう。
クレンジングや洗顔をする時に重要なポイントは3つです。
- 使用量を守る
肌を傷つけずに汚れを洗い落とせるように、決められている量はきちんと守りましょう。 - しっかりと泡立てる
洗顔時に指が肌に直接触れることがないように、しっかりとした泡立ちが理想です。 - ぬるま湯で洗い流す
熱すぎるお湯は肌の刺激になり、より乾燥しやすい肌になってしまいます。
③乾燥肌に合った化粧水やクリームを選ぶ
乾燥肌とは肌の水分と脂質がどちらも不足し、バリア機能が低下している状態です。
どちらかに偏ったケアや、肌に刺激になるようなスキンケアアイテムを選んでしまうと、
より肌のコンディションを悪くしてしまいます。
肌に優しい成分を使っているもので、保湿力が高く、皮膚のバリア機能をサポートしてくれる
アイテムを選びましょう。水分をたっぷり補給し、水分の蒸発を防ぐ保湿剤を重ねて使うと
効果的です。
肌荒れが気になる場合には抗炎症成分と呼ばれるグリチルリチン酸2Kなどが入ったアイテムもオススメです。
化粧品やクリームを肌にぬる時も、擦らないよう注意して行うようにしましょう。
手のひらやコットンを使って、やさしく肌全体に押し込むのがポイントです。
また塗り残しがあると、そこから乾燥が進んでしまう可能性があります。
目元や小鼻、髪の生え際なども忘れずに化粧水やクリームをぬるようにしてください。
乾燥肌の方にオススメの成分
乾燥肌を防ぐためにおすすめの成分がいくつかあります。
今回ご紹介するのはビタミンA、セラミド、ペプチドです。
どれも古くから美肌に良いと分かっている成分で、配合されている化粧品はたくさんあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
です。食品やサプリメントなどで摂取する場合には1日の摂取上限が定められているので注意しましょう。
角質細胞の間を埋める細胞間脂質の約50%はこのセラミドです。しっかり補給することで角質層のバリア機能を高めることができます。
肌のターンオーバーを助け、うるおいを保ち、肌の弾力やハリを生み出してくれます。
正しいスキンケアでうるおいたっぷりの肌を保ちましょう
乾燥肌の原因と、適切なスキンケア方法をご紹介しました。
普段のスキンケアできちんと肌を整えることができれば、肌本来の力を引き出して乾燥を
予防することが可能です。
うるおいのある肌は多くの皮膚トラブルを事前に防止することができます。
ぜひ身近なスキンケアから見直しを繰り返し、美肌を保ち続けるための参考にして
みてください。
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